平成18年 戌年 田んぼ歳時記
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霜月、立冬の頃
  


霜降りて、灌漑せしめ、水耕せん

師走、冬至の頃



氷雪に、土は鍛えし、じっと耐え

睦月、大寒の頃



小春日に、覗いた田土を、手で掬う

 如月、御水取りの頃



種籾を、塩水さらして、選別し

卯月、灌仏の頃



草木覚め、籾も覚めよと、水に漬け

卯月、初夏の頃



土育ち、籾よ田んぼに、いざ還らん

 皐、端午の頃



田植期も、まだまだ早いと、風が舞う

皐、虫送りの頃



早く来い、蛙がみつめ、苗を待つ

水無月、梅雨の頃



遅れしも、古きはこの頃、田植えどき

文月、藪入りの頃



畔の花、蛙が覗き、緑立つ

葉月、盆の頃



蓮の花、一緒に咲かすは、稲の花

葉月、立秋の頃



朝露に、ゆっくり稔れと、語りかけ

 長月、重陽の頃



秋空に、イナゴも肥えて、穂が垂れる

長月、彼岸の頃



夕暮れに、稲の歩みを、思いだし

 平成17年12月は大雪が続きました。平成18年の春期から初夏にかけは冷涼な気候が続いたため作柄は平年を下回りましたが、登熟期には好天が続き、そしてカメムシの発生も少なかったため、一粒々の米は良質な年でもありました。秋期には大型の低気圧も訪れましたが晩期稲刈りの「仲立ち米」はよくこれに耐え、稲が引き締まる年でもあったようです。


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